皆さまへ
いつもギャラリーTOMへお出かけいただきまして誠にありがとうございます。
開館して40年目となりました今年度は、記念としての展覧会『瞑想のための球体』、収蔵作品展、『ぼくたちの作ったもの』を開催し、大勢の皆様にご来館いただきましたことを重ねてお礼申し上げます。
2020年以降様々な変化を余儀なくされたことは、これまでの活動を振り返る機会ともなり、今後の業務体制を改めることもまた40年の節目において必要と考えるに至りました。しばらくの間は展覧会業務をお休み致しますが、事務作業は行なっておりますので、詳細につきましてはメールやお電話をいただければ幸いに存じます。会場使用のご要望には、できる限りお受けしてまいりたいと考えておりますので、何なりとお尋ねくださいませ。
皆さまへの感謝とともに、ご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
2023年12月
ギャラリーTOM
村山治江 拝
ギャラリーTOMは、視覚障害者が彫刻に触って鑑賞できる場所として村山亜土(故)・治江によって1984年に創設された私立の小さな美術館。ギャラリーTOMの創設者の一人である村山亜土は、独創的な美術家である村山知義を父に、叙情性豊かな童話作家である籌子を母に生まれました。村山亜土自身も児童劇作家として知られています。「ТОМ」という名称は大正時代のダダイストのグループ『マヴォ』の代表的なアーティストとして知られた村山知義の署名のロゴからとったものです。
村山亜土・治江夫妻が、視覚障害者 だった長男・錬の「ぼくたち盲人もロダンを見る権利がある」という言葉につき動かされ、1984年に「視覚障害者のための手で見るギャラリー」として開設した私設美術館です。
それ以来、TOUCH ME ART、触れられるアートというコンセプトで視覚障害者が彫刻に触って美術体験をできる施設として機能してきました。視覚障害者の美術鑑賞の場として視覚障害者も晴眼者も同じように体験ができるような先駆的で実験的な方向を求めています。
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ご来館いただいた方々に「都会の縁側」として、親しんでいただきたいと思っております。
美術館やギャラリーは、静かにご鑑賞いただくべきなのでしょうが、ここギャラリーТОМのスタッフは、お客様とお話するのが大好きです。ご質問やご要望など、どんどんスタッフにお声がけください。
ギャラリーTOM
NPO法人視覚障害者芸術活動推進委員会