2023/1/7Sat.-3/19Sun.
-ギャラリーTOMの40年-
Vladimir Skoda,Pol Bury,Marinette Cueco,Max Henri de Larminat,Karl Prantl,丑久保健一ほか
12:00-18:00(月曜休館 )
1月10日(火)は振替休館
一般500円 小中学生200円
視覚障害者及付添い各300円
「ぼくたち盲人にもロダンを見る権利がある」との言葉を受け1984年4月に開設したギャラリーTOMは、2023年に40年目を迎えることとなりました。皆様の温かいご支援ご協力の賜物と心より感謝申し上げます。展覧会をはじめワークショップや講演会など200以上の独自の企画を催してまいりましたが、中でも「瞑想のための球体」と「ぼくたちの作ったもの」は私共の代表的な展覧会です。40周年を迎えるにあたり、この2展に収蔵作品展を加えた3つの展覧会をご覧いただきたいと思います。
「瞑想のための球体」は、フランスのポンピドゥセンター・こどものアトリエとの共同開発によるもので、このテーマのもと、パリと東京で子どもたちとのワークショップを重ねました。「あなたにとって球体とは?」の問いかけに、家にある触り心地の良い球体を持ち寄ったり、東京都美術館に設置されている大きな鏡面の球体作品を観賞しに行ったり、最後には石膏の魂から球体を作るまで、球体という形を様々に感受した後、造形作家の球体作品を観賞する彼らは、実に生き生きと印象的でした。
「ぼくたちの作ったもの」は、盲学校生徒による作品展です。当時70校ある全国の盲学校へ呼びかけ、彫刻家の佐藤忠良さん、堀内正和さん、清水久兵衛さん、陶芸家の蟹江良二さん、鈴木治さん、華道家の中川幸夫さんらに審査をお願いし、隔年で開催しておりました。そのほとんどが視覚情報である美術の領域から、最も遠い存在と思われる盲学校の子どもたちの作り出す作品の伸びやかさに驚かされるばかりでした。
ギャラリーTOMの骨格となったこれらの展覧会をご覧いただき、初心を思いおこして新たに出発したいと思います。
2022年12月 ギャラリーTOM
·2023年1月7日(土)より3月中旬まで「瞑想のための球体」
·2023年4月より6月まで収蔵作品展
·2023年7月より9月まで「ぼくたちの作ったもの」開催予定
詳細はお電話、またはメールにてお問い合わせください。